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南極の巨大氷河が急速に解けている理由は気温上昇だけではない その原因は「西風」にあった

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南極の巨大氷河が急速に解けている理由は気温上昇だけではない その原因は「西風」にあった

 南極大陸東部で最大のトッテン氷河の下部が急速に解けつつあり、すべて解けると海面が約3~6m上昇する可能性が指摘されている。その溶融の原因は気温上昇だけでなく、温暖化によって南極上空に吹く「西風」も関係しているという。そのメカニズムと、知られざる脅威に迫った。

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南極大陸東部で最も大きいトッテン氷河。上空から見ると、過去何千年にわたる姿と同様に巨大で安定し、まばゆい白さで輝いている。しかし、その表面下で起きていることとなると、話はまったく別である。トッテン氷河は、下のほうから急速に解けつつあるのだ。

温かい海水の湧昇が、場所によっては1秒あたり22万立方メートルというペースで氷河に流れ込むことにより、氷(が解けた真水)が毎年630億から800億トンも減少しているのだ。

この現象が問題になるのは、トッテン氷河とその棚氷(氷河から押し出されて洋上にある氷)が、南極にあるカリフォルニア州よりも広い面積の氷が分離しないように支えている唯一の部分であるからだ。

氷のすべてが海に流出すると、海面は約3~6mも上昇する。そうなれば、サンフランシスコのシンボルであるフェリービルディングや、マンハッタンのロウワー・イースト・サイドの大部分、ワシントンD.C.にあるリンカーン記念堂などが浸水すると考えられている。

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