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旧型iPhoneのパフォーマンス低下以外に、アップルができたはずのこと

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旧型iPhoneのパフォーマンス低下以外に、アップルができたはずのこと

 「アップルは消費者にバッテリーを売りません。これに対して、みんなもっと激しい怒りの声を上げるべきなのです」とウィーンズは言う。「バッテリーはiPhoneの維持に欠かせないアイテムであり、誰もが公平に頻繁に交換できてよいはずのものなのです」

 アップルの1年間の製品保証には1回のバッテリー交換が含まれているが、適用されるのは「バッテリーに不具合があった場合」のみであり、「不具合」の定義は同社のサイト内では明文化されていない。iPhoneの保証期間が切れていてAppleCare+にも加入していない場合、同社は税別8,800円でバッテリー交換サーヴィスを提供している。

 問題は、アップルがこのポリシーを消費者に宣伝していないことにあるとウィーンズは言う。iPhoneユーザーたちは、バッテリーが劣化した場合は高い金を出してiPhoneを買うしかないと考える可能性があるのだ。

ユーザーに選択肢を与える

 バッテリー交換は、間違いなく最も合理的な対策だっただろう。しかし(あり得ないが議論の便宜として)百歩譲ってソフトウェアへの操作がアップルにとって唯一の道だったとしても、こっそりとソフトウェアによる解決を図るほかに、もっとやりようがあったはずなのだ。

 古いiPhoneのパフォーマンスを低下させるアップデートを無言でユーザーに押し付ける代わりに、アップルはそれをオプトイン形式にするべきだった。バッテリーが一度限界に達するとスマートフォンの動作が遅くなるのは、いまのところ避けられないことだ。ユーザーに選択肢と、判断に必要な知識を与えることによって、アップルは自社の方針に対してたくさんの不満の声が挙がるのを避けられただろう。

 オプトイン形式にすると、それを選択しなかった人たちのiPhoneではパフォーマンスに問題が出てくる可能性がある。しかし、ユーザーは状況に応じた選択を行える感覚をもつことができ、新しいスマホを買うよう騙されていると感じることもない。いまのところ、アップルの動きは欺瞞のような印象を与えている。

 また、アップルは突然スマホの動きをのろのろと遅くしてユーザーたちを困惑させるのではなく、「設定」アプリにバッテリーの寿命モニターを追加することもできる。そうすれば、iPhoneユーザーたちは問題の原因がバッテリーにあるのか、ほかに原因があるのか判断することもできる。

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