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【ネタバレ少々】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は完璧ではないが、フォースの可能性を切り開いた 『WIRED』UK版レヴュー

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【ネタバレ少々】
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は完璧ではないが、フォースの可能性を切り開いた 『WIRED』UK版レヴュー

 物語の中心にあるジェダイとシスの闘争から離れたところでは、レイがいない間、ほかのキャラクターにとりあえず何かさせるために付け加えられたような部分もいくつかあった(『最後のジェダイ』における最大の罪は、『フォースの覚醒』では主役並みの扱いを受けていたフィンを、ほとんど犯罪と言ってもいいレヴェルで活躍させなかったことだ)。レジスタンスの整備士ローズ・ティコを演じたケリー・マリー・トランなど光る演技もあったが、ローラ・ダーンやベニチオ・デル・トロといったヘビー級のスターには深みのない役が与えられ、その才能は無駄になってしまっている。

 それでも、この作品の果敢な挑戦と、それが生み出したものはこうした欠点を補って余りある。観客は映画が終わってすぐに「もう一回観ないと」と思うだろう。ルーカスフィルムの上層部がジョンソンを熱狂的に迎え入れたのも当然だ(フィル・ロードとクリス・ミラーが若き日のハン・ソロを取り上げたスピンオフ作品の監督を降板したのに続き、『エピソード9』を監督することが決まっていたコリン・トレヴォロウもプロジェクトから離脱した。しかし『最後のジェダイ』により、ルーカスフィルム代表で新三部作のプロデューサーを務めるキャスリーン・ケネディーのヴィジョンが信じるに足るものであることが証明されたわけだ)。

 過去10年、巨額の制作費をつぎ込んだヒット作のほとんどが、よくて昔のコミック作品の映画化か、最悪の場合は無駄に技術を駆使しただけの二次創作物だった。そんな時代にあって『最後のジェダイ』は救いだ。1980年代以来で初めてのことだが、スター・ウォーズはかつての栄光を再びなぞろうとしていない。作品は未知に向かって前進している。さあ、いよいよだ。

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