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中国、AIチップで「世界トップ」目指す戦略明らかに 動き始めた巨大プロジェクトとは

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中国、AIチップで「世界トップ」目指す戦略明らかに 動き始めた巨大プロジェクトとは

中国製の用途は「監視用」が主流

半導体チップを巡る中国の新たな計画は、米政府からの“妨害”を受け続けてきた。米国で半導体技術関連企業の買収を精査する抜け目のない官僚たちの仕業だ。今後、審査はますます慎重さを増すだろう。

16年12月に当時のオバマ大統領は、中国系ファンドによる米半導体企業の買収を阻止した。トランプ大統領も17年9月、同様の取引を頓挫させた。11月には民主、共和両党の議員からなるグループが、大統領の判断の根拠となる助言を行う諮問委員会に、審査をより厳格にする法案を提出した。半導体チップやAIにまつわる中国の野心的な態度に対応を余儀なくされたかたちだ。

中国政府のあからさまな思惑に反し、いまのところ中国にはサーヴァー向けチップでNVIDIAの中核市場を狙うような企業はほとんどない。ホライズンやDeePhi、ファーウェイが特化しているのは、半導体チップのなかでも自動車やカメラなどのデヴァイスに動画を認識させるAIに貢献するものだ。

かつてシリコンヴァレーで半導体チップを設計する企業を経営していたことのある投資家クリス・ローウェンは、「中国で監視用機器の市場が盛況であることも、こうした傾向を助長する一因となっています」と語る。カメラにAIチップを搭載すれば、カメラは人やモノ、群衆の行動を自動的に特定できる。

グーグルは最近、小型カメラ「Google Clips」の画像認識能力をアピールしている。ベストショットの撮れる瞬間をAIが判断して自動で撮影してくれるというものだ。AIチップは自然な家族写真を撮るために活用されており、監視のためではない。

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