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真空ではないチューブ内を進む“現実的”なハイパーループ その超高速輸送システムの全貌とは

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真空ではないチューブ内を進む“現実的”なハイパーループ その超高速輸送システムの全貌とは

これこそがイーロン・マスクの魔法である。われわれがすでに手にしているものに新たなイメージを与えることで、人々を興奮の渦に巻き込み、支援や投資を引き出す能力をもっているのだ。例えば、電気自動車は1世紀近く前から存在していた。イーロン・マスクが電気自動車をテスラのシンボルとし、化石燃料から移行させるきっかけをつくる前の話である。

Arrivoのつくろうとしているシステムが、実は何年も前から存在しているリニアモーターカーであるのは周知の事実である。にもかかわらずバンブローガンが、なおもイーロン・マスクのブランディングに固執するのも驚くことではない。

バンブローガンは言う。「わたしはハイパーループという単語が大好きです。自分で思いついていたらよかったのにと思うくらいです。でも、われわれのシステムがどう呼ばれるようになるかは、あまり気にしていません。大事なのは、人々を空港に送り届けるというミッションに取り組むことです」

この発言はまるで野望を縮小したかのように感じられるが、これこそがインフラの発想である。大きすぎる夢と予算は、現実的な問題を前にするとあまりにも簡単に、まるでブルドーザーで突き崩されるように片づけられてしまう。

しかし、誰もバンブローガンの「パイプ・ドリーム」(ドラッグを吸ったときに見る幻想)を非難することはできないだろう。それは、ポッドが走るチューブという、未来のパイプにつながっているかもしれないのだから。

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