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爆発後に何度もよみがえる「ゾンビ星」が観測される

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爆発後に何度もよみがえる「ゾンビ星」が観測される

「この超新星は、超新星爆発がどのように振る舞うのかという知見を、ことごとく粉砕してくれました」と説明するのは、研究を率いたカリフォルニア大学サンタバーバラ校の天文学者イアー・アーカヴィ博士である。「星の爆発について10年ほど研究していたなかで突き当たった最大の謎です」

宇宙初期に数多く存在していたという超巨大な星の死

研究者らは、iPTF14hlsの質量を太陽の約50倍以上と推定した。これまでの超新星爆発のなかでも最大規模だといい、その巨大な質量が従来のモデルで説明できなかったひとつの要因だとしている。これは理論上予見されていた、「脈動性対不安定型超新星」の最初の観測だった可能性がある。

カリフォルニア大学バークレー校のダニエル・カセン准教授は、「今回の超新星爆発は理論上、巨大な質量をもつ星の高温の核のなかで反物質が生成された結果なのかもしれません」と説明する。「それは恒星を激しく不安定にし、何年もかけて明るい爆発を繰り返すのです」

対不安定型超新星とは、太陽の95~130倍の質量をもつ恒星が超新星爆発を起こす際にみられる現象で、宇宙初期には数多く存在していたと思われる巨大な恒星が迎えただろう結末だ。iPTF14hlsも、最後の爆発が起きてブラックホールに姿を変えるまで、何十年も“爆死”を繰り返す可能性がある。

「恐竜がいまの時代に発見されたようなものです」と、ハワイのオアフ島にあるラス・クンブレス天文台のアンディ・ハウエルは驚きを隠さない。「この類の超新星爆発は初期の宇宙にだけ存在していて、もはや絶滅したものと思われていました。もしこんなものを見つけてしまったら、本当に“恐竜”かどうか疑ってしまいますよ」

しかしiPTF14hlsは、対不安定型超新星としてはエネルギーが大きすぎるなど、完全に一致しない部分もあり、まったく別のタイプの超新星である可能性も否めない。研究者らは異例の超新星爆発を究明するため、ほかにもiPTF14hlsと似たような振る舞いをする「ゾンビ星」が現れるのを心待ちにしているという。

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