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世界最大級の日本製マシンで掘ったトンネル、シアトルで貫通 開通前の内部をドローンで探検

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世界最大級の日本製マシンで掘ったトンネル、シアトルで貫通 開通前の内部をドローンで探検

 世界最大の直径を誇る日本メーカー製の掘削機を使った地下トンネル工事がシアトルで進められ、このほど掘削が完了した。全長2.7km近いトンネルの内部を、開通前にいち早くドローンが撮影した様子を紹介する。

シアトルのウォーターフロントが大きく変わろうとしている。著しく急速に進行しているというわけではないが(もちろん、時間の流れが8倍速に相当する「イーロン・マスク時間」[日本語版記事]とは比べものにならない)、高架道路の一部を置き換え、再び街から海を眺めることができるようにするためのトンネル建設工事は、その出来栄えを一般公開する準備がほぼ整った。

このプロジェクトが始まったのは、2001年の地震によってアラスカンウェイが損傷したのがきっかけだ。1950年代に建設されたこの高架道路は、州道99号線(SR99)をシアトル市内に通すために利用され、ダウンタウン地区をピュージェット湾から隔てていた。この2層式の高架道路は、次の地震に耐えられない恐れがあることから、地下を通る全長約3kmのトンネルで置き換えると同時に、シアトル市民が再び海を身近に感じられるようにするという都市計画が決定した。

そこで導入されたのが「Bertha」(バーサ)だ。

バーサは、世界最大の直径を誇るトンネル掘削機で、2013年に作業を開始した(日立造船堺工場で製造され[PDFファイル]、2012年12月に完成)。しかし、わずか300mほど進んだところでバーサが何かに引っかかって止まってしまい、2年半で完了すると計画されていた掘削工事は、4年もかかることになった。バーサの頭部を取り出すための新しい立坑を別に掘り[日本語版記事]、損傷したカッターヘッドを修理しなければならなかったからだ。

バーサは2017年4月にようやく掘削を完了し、2.7km近くのトンネルが貫通した。現在は、コンクリート張りで何もないトンネルの内部に、2層の道路やスプリンクラー、換気システムをはじめとする、人々が地下で移動するために必要な各種設備の取り付け作業が進められている。

冒頭のドローンが撮影した動画は、建設中のトンネルの様子を眺めるのに最適だ。今後すべてが計画通りに進めば、2019年はじめには、このトンネルを車で走行できるようになるはずだ。

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