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「オスプレイ」の進化形「V-280」の試作機が完成 米軍輸送ヘリの後継有力候補に

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「オスプレイ」の進化形「V-280」の試作機が完成 米軍輸送ヘリの後継有力候補に

将来、滑走路を不要にするかもしれない

ジョセリンと配下のチームにとって、今回の地上試験は、長く待ち望んできた成果のひとつだった。製作チームは2012年に設計に着手し、プロトタイプの製作は2015年6月に始まった。

だが、真の成功を達成するには、さらに多くの作業が必要だろう。もちろん、テストを重ねていくことだけでなく、何よりもまず、米陸軍による調達を勝ち取らなければ意味がない。ベルはこのV-280を、米国防総省の統合多用途機・技術概念実証プログラムのもとでつくり上げた。直接の競争相手は、ボーイングとシコルスキー・エアクラフトが共同で製作している高速ヘリコプター「SB-1デファイアント」だ。

ベルに「勝機あり」と見る人は少なくない。「この航空機は、陸軍の航空隊に飛躍的な進歩をもたらしうるものです」と言うのは、イラクでヘリコプターに搭乗していた元陸軍大佐で、現在はフロリダ州にあるエンブリー・リドル航空大学で航空学と飛行訓練を受けもつジェリー・キドリックだ。

さらにティルトローターは将来、民間航空の世界にも進出し、滑走路を不要にするかもしれない。この種の航空機を実現させた技術と素材の進歩は、同様の垂直離着陸能力をもつ空飛ぶクルマ[日本語版記事]の進化を後押しする可能性があるのだ。

ベルは、この新しいタイプの航空機がもつ利点が、潜在的なリスクを上回るとの自信を示している。そして2017年末までには、それを実証するための次なるステップに入る。つまり、V-280を地面に固定するボルトを取り外し、初飛行させるのだ。

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