産経ニュース

世界最大の“農業マフィア”が隠したい真実 除草剤の欠点を指摘した研究者たちを口封じか

WIRED WIRED

記事詳細

更新


世界最大の“農業マフィア”が隠したい真実 除草剤の欠点を指摘した研究者たちを口封じか

それどころか、実験によってジカンバの揮発性が農作物へ与える悪影響を立証してみせたブラッドレー教授に圧力をかけるほか、ジカンバの使用禁止を提案したアーカンソー州の監督官を告訴するなど、自社に不利益となるあらゆる人物を攻撃しているという報道もある。また、モンサントは、他社の非ジカンバ製品を推奨する研究者の訴えに耳を貸さないよう、各州の監督官に対して公式声明[PDF]を出している。

善意と利権

ジカンバの問題を指摘する研究者の存在を快く思っていないのは、何もモンサントに限ったことではない。それまで良好な関係を結んできたミズーリ州の農業コミュニティ全体が、核心に迫ろうとするブラッドレー教授を糾弾しはじめたのだという。それほどに莫大な金銭と利権が絡んでいるということだろう。

「わたしの発言がミズーリの農業にとって悪影響だと言われるのは受け入れがたいです。名誉や金銭的な報酬のためではなく、地元の農家を手助けしたいと願っているだけなのに」(ブラッドレー教授)

米環境保護庁は先日、来年もジカンバの使用を認可すると発表した。除草剤の散布を許可された使用者や時期について、いくつか付け加えられた制約はあるものの、これまでに報告されたジカンバの揮発性による農作物の被害がなくなるとは到底考えにくい。また、ブラッドレー教授のような真実を追求する者たちは、今後こぞって口を閉ざすかもしれない。世界の農業を制した大帝国は、誰も逆らえない黄金の巨人を生み出してしまったのだろうか。

このニュースの写真

  • 世界最大の“農業マフィア”が隠したい真実 除草剤の欠点を指摘した研究者たちを口封じか