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地上気温450度、潜水艦を押し潰すほどの高い気圧…過酷な金星の環境に耐える探査車を「超ローテク」でつくる NASAが試作機の開発に着手

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地上気温450度、潜水艦を押し潰すほどの高い気圧…過酷な金星の環境に耐える探査車を「超ローテク」でつくる NASAが試作機の開発に着手

キュリオシティのデータ送信量が1日100万ビットなのに対し、AREEは1,000ビットの計画である。決してデータ送信能力に優れたシステムではないが、利点もある。ハイテクを犠牲にして頑丈さをとることで、先進的なローヴァーよりも稼働期間と活動範囲が拡大する、とNASAは予想している。集められるデータの詳しさでは劣るが、より幅広く情報を集められるというわけだ。

NIACが最近、AREE研究の新フェーズに資金を拠出したことで、AREEは3年かけて大まかなプロトタイプを制作できることになった。このプログラムは、10~50年にわたるアイデアの開発に焦点を絞っており、実際のミッションに対応する技術を開発しようというものではない。

そのため、AREEが金星に降り立つことはないかもしれないが、サウダーもヒルゲマンもそのことは気にしていない。ミッションに対応した技術の構築というよりも、宇宙における機器の設計について人々の考え方を変えようとするプロジェクトだと両氏はいう。

「センサーや電子機器を増やそうとするのが一般的になっていますが、賢いメカニズムを、どのようにしてうまく使うのかを考えてほしいのです」とヒルゲマンは語る。「わたしたちはミッションに対する人々の考え方を変えたいと思っています」

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