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地上気温450度、潜水艦を押し潰すほどの高い気圧…過酷な金星の環境に耐える探査車を「超ローテク」でつくる NASAが試作機の開発に着手

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地上気温450度、潜水艦を押し潰すほどの高い気圧…過酷な金星の環境に耐える探査車を「超ローテク」でつくる NASAが試作機の開発に着手

 金星の地表はオーヴンの中で焼かれているような過酷さである。そんな環境に耐えられる探査車の開発にあたって、NASAはハイテク装備をなくして「超ローテクにする」という逆転の発想で進めることにした。

IMAGE COURTESY OF NASA/JPL-CALTECH

金星は心地よいところではない。地上の気温は450℃と、紙が自然発火するほど熱い。しかも、二酸化炭素、窒素、二酸化硫黄などからなる大気は、潜水艦さえ押しつぶされかねないほど気圧が高い(大気圧は地表で約90気圧、地球での水深900mに相当する)。

「金星についての表現で気に入っているのは、『家庭用オーヴンを、高熱でゴミを燃やすセルフクリーニングモードにして、しかもクリーナーで満たした状態』というものです」。こう語るのは、NASAで将来のための技術研究に資金を拠出する部門、NASA Innovative Advanced Concept(NIAC)で責任者を務めるジェイソン・ダーレスだ。「その描写でも、化学物質の毒性は金星の大気に及びません。温度も金星に負けています」

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