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「史上最高のポルシェ」を丸ごと改造、究極のアップグレードを施すとこうなる--お値段、わずか52万ドル

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「史上最高のポルシェ」を丸ごと改造、究極のアップグレードを施すとこうなる--お値段、わずか52万ドル

細部まで誠実にアップグレードされた「400R」

400Rは「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス[日本語版記事]」を中心とする、超ハイブロウな自動車イヴェントウィークのさなかに発表された。その出来映えを見る限り、ナムは復元の絵筆とパレットを極めて巧みに使いこなしたようだ。このクルマは、993のルックスとスタンスを見事に維持しながら、ほぼあらゆる部分がアップグレードされている。

その最大の変更点は、リアアクスル(後輪車軸)の後方にある。オリジナルの3.6リッターで水平対向6気筒のエンジンの代わりに、このプロジェクト専用につくられた4.0リッターエンジンが搭載されたことだ。400馬力以上の出力と333ポンド・フィートのトルクを生み、レッドゾーンは7,800rpmから、そして言うまでもなく空冷式だ。

ナムは、エンジン以外にもほとんどあらゆるものを交換している。400Rに使われたカーボンファイバー製のボディワークは、Guntherwerksの内製品だ。LEDヘッドライトが収まるハウジングは、3Dプリンティングでつくられており、その材質はカーボンファイバー、プラスティック、あるいは手作業のヘアライン加工が施されたアルミニウムのなかから選択できる。

リアスポイラーは新設計で、Bluetooth接続、衛星ラジオレシーヴァー、オーディオシステムも新調された。当然のことながら、サスペンションパーツやブレーキ、ホイールも400Rの専用品となっている。

こうしたリメイクを請け負うショップは、Guntherwerksだけではない。ロサンゼルスにあるシンガー・ヴィークル・デザインは、「964」と呼ばれる第3世代のポルシェ911のアップグレードを専門としている。オリジナルにあまりこだわらないのであれば、マグナス・ウォーカーのショップに自分のポルシェをもち込んで、そのワイルドなセンスにクルマを委ねてみるのもいいだろう。

だが、ナムの場合はあらゆるディテールに焦点を合わせ、そのデザインを際立たせることに全力を傾けているようだ。例えば、キーのように本当に小さな部分も見逃さない。「黒いプラスティックで覆われたポルシェ純正のキーは使いたくありませんでした」と、ナムは言う。

その代わりにオーナーが受け取るのは、好みのカラーに着色したアルミニウム製のキーだ。黒いフェルトで内張りされたウォルナット材の箱に、カスタムメイドの万年筆と一緒に収めて手渡される。

もちろん、この素晴らしいリマスタードヴァージョンを手にするには、それなりの代価が必要だ。まず手始めに、リメイクのベースとなる993を探して、ナムとその仲間たちのもとに届けねばならない。マニアックなクルマの売買を仲介するヘミングスのリストには、数台の993が5万ドル前後の価格で掲載されている。

それに加えて、改造費として少なくとも52万5,000ドルを支払わなければならない。納期はおよそ4~5カ月。決して手頃とは言えない金額だが、迷っている時間はないかもしれない。

Guntherwerksによる400Rの製作予定は、わずか25台。このクルマがハイウェイの巡航速度に達するよりも早く、あっという間に売り切れてしまう可能性は十分にあるからだ。

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