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EVで甦る「最も美しいジャガー」と「2020年までに全車種EV化」の狙い

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EVで甦る「最も美しいジャガー」と「2020年までに全車種EV化」の狙い

2017年7月に同様のEV化計画を発表したボルボとは異なり、ジャガーランドローバーの場合は車種を増やすのであって、ガソリン車やディーゼル車を段階的に廃止するわけではない。さらに、ボルボやジャガーランドローバーによるこうした動きは、新技術にすべてを賭けるクレイジーで大胆すぎる動きなわけではない。将来の自動車界に、自社の占める位置を確保するための動きなのだ。

「それはほぼ避けられない動きです」と語るのは、Kelley Blue Bookの自動車産業アナリスト、カール・ブラウアーだ。ジャガーランドローバーのような自動車メーカーは、将来EVとハイブリッド車の選択肢を増やしていくだろうと同氏は述べる。

ジャガーが自ら行った予言によれば、完全なEVだけでなく、プラグインハイブリッド車やエンジンの補助としてバッテリーを使用する「マイルドハイブリッド車」が含まれていることが重要だという。つまり、これはテスラの猿真似というわけではないのだ。バッテリー技術のコストが徐々に低下している現状を踏まえ、ブラウアーは、ハイブリッド技術は燃料噴射と比肩しうる存在になりつつあると指摘する。

「ハイブリッド技術は、風変わりな技術からコスト削減を実現できる技術へと変わりました」。間もなく、「あらゆるクルマがある程度のハイブリッド技術を備えるようになる[日本語版記事]」と、ブラウアーは予測している。

それと同時に、世界中の政府が、自動車メーカーが排ガスゼロ車(ZEV)を生産する際に遵守すべき燃料効率の基準と要件の両方を増やしている(前者についてはハイブリッド技術が貢献している)。トランプ政権がいくら米国の規制を緩めようとしていても、世界中の規制当局、特にヨーロッパとアジアでは、自動車メーカーを揺るがすだけの影響力をもっている。英国とフランスでは、2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する計画だ。ノルウェーはこれを25年中に実現したいと考えている。中国ではEVについて非常に厳しいベンチマークを設定したため、自動車メーカーからは達成するのは無理だという苦情が出ている

ゆえに、ジャガーランドローバーからすれば、人々が自国で運転できる高級車としてテスラのような競争相手に乗り換えずにすむようにして顧客として確保しようとするのは、理にかなっている。また、同社の顧客たちが裕福であることも助けになるはずだ。米国では、ジャガーの平均価格は約5万5,000ドルで、ランドローバーの平均価格は7万ドルを超える。バッテリー(EVのコストが高くなる主要因)の搭載によってスポーツカーの価格が数百ドルあるいは数千ドル上がったとしても、彼らはたぶん気にしないだろう。そのスポーツカーが、21世紀のEタイプならなおさらだ。

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