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アップルも中国政府の圧力に屈服、VPNアプリを削除 米テック業界の“巨人”たちに追随した理由とは

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アップルも中国政府の圧力に屈服、VPNアプリを削除 米テック業界の“巨人”たちに追随した理由とは

やはり05年、マイクロソフトは中国における言論の自由を訴えるブログを閉鎖した。その1年後、グーグルは同国での検索結果に対する検閲を受け入れることで合意している。これと同時期に、シスコが中国の検閲システム「金盾(グレート・ ファイアウォール)」をルーター販売における好材料と捉えていたという内部文書が明らかになっている。

ヤフー、マイクロソフト、グーグル、シスコは06年、中国に対する協力をめぐり米議会での公聴会に召喚された。トム・ラントス下院議員はこの場で、「経営陣が毎晩、枕を高くして眠れるというその神経が理解できない」と発言している。

数億人に上るネットユーザーと潜在顧客にアプローチするには、安眠を犠牲にすることもいとわない経営陣がいるのは明らかだ。リンクトインは2014年、表現の自由で妥協を強いられることを理解しながらも、中国版のサービス開始に踏み切った。政治的に微妙な投稿をしたユーザーに対しては、該当コンテンツは中国のメンバーからは閲覧されないというメッセージが送られる。

リンクトインの苦悩

同社CEOのジェフ・ウェイナーは、14年に行われた『ウォール・ストリート・ジャーナル』とのインタヴューで、中国政府との取引について率直に述べている。「コンテンツにフィルターをかけろという要求は覚悟しています。私たちは表現の自由を強く支持しており、検閲には反対です。」しかし、「顧客の皆さんに提供したいと思っている規模を達成するには、そうしたものも必要になると考えています」

LinkedInはビジネス向けネットワーキングサービスなので、政治的な論争は避けて通れると思っているのかもしれない。しかし中国では、ことはそれほど単純ではない。同社のコミュニティには、中国に拠点を置くジャーナリストが含まれる。彼らが自身の投稿が中国では表示されないという通知に不満を表明するのに時間はかからなかった。

中国関連の報道でピューリッツァー賞を受賞したこともあるジャーナリストのイアン・ジョンソンは、LinkedInからの通知メールのスクリーンショットをツイッターに投稿した。ツイッターは中国ではブロックされているが、検閲を乗り越えればアクセスは可能だ。過去に同国の活動家がツイッターを使って世界にメッセージを発信したこともある。ツイッターは米国発のプラットフォームとしては珍しく、中国である程度の表現の自由を提供している。

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