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人工知能は「第2の核兵器」になるかもしれない 「自動化された戦争」を避けるためにすべきこと

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人工知能は「第2の核兵器」になるかもしれない 「自動化された戦争」を避けるためにすべきこと

 急速に進化した人工知能(AI)の軍事利用が現実になろうとしている。核よりも容易に拡散するかもしれないこうした技術については、国際的に管理する仕組みが必要という提言もある。

1899年、世界の列強はオランダのハーグで、航空機の軍事利用を禁止する条約を採択した。当時の新技術だった航空機の破壊力を恐れてのことだった。5年後にモラトリアムの期限が切れ、間もなく航空機は第一次世界大戦の大量殺戮(さつりく)を招いた。

ワシントンにある無党派シンクタンク「新アメリカ安全保障センター(CNAS)」のフェロー、グレッグ・アレンは「そのあまりの強力さがゆえに人々を魅了してしまう技術は確かに存在します」と話す。「人工知能(AI)もそのような技術のひとつであり、世界中の軍隊が基本的には同じ結論に達しています」

アレンらは2017年7月、AIなどの最新技術が国家安全保障に及ぼす影響について、132ページにわたる報告書[PDFファイル]にまとめた。報告書はひとつの結論として、自律ロボットのような技術が戦争や国際関係に及ぼす影響は、核兵器のそれと同等だと述べている。

報告書の発行元はハーヴァード大学ベルファー科学国際情勢センターで、米国家情報長官直轄の研究機関「インテリジェンス高等研究計画活動(IARPA)」の依頼を受けて作成された。鳥のように機敏なドローン、ロボットハッカー、リアルなニセ動画をつくり出すソフトウェアなどの技術が、なぜ米軍とそのライヴァルに強大な力を与えるかを詳述している。

これらの新技術は、米国をはじめとする国々に、倫理、政治、外交上の難しい判断を迫る可能性がある。最新技術を用いて新しい兵器を開発することと、その用途の許容範囲を判断することは、まったく別の問題だ。報告書は米国政府に対し、国際条約によって制限すべきAIの軍事用途について検討すべきだと提言している。

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