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コンパニオンロボットには「人間と絆が深まりすぎる」という問題がある

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コンパニオンロボットには「人間と絆が深まりすぎる」という問題がある

ロボットはあくまで「道具」である

一方、別のメーカーが開発中のコンパニオンロボット「ElliQ」は、少し異なる形での人間との交流をめざしている。このデスクトップ型ロボットは、「ヒト型」とは言い難い姿をしているが、英語を話すときに、大きな頭のような部分を傾けたりクルッと回したりする。年配者向けにつくられており、定期的に声かけをして、体を動かしたり薬を飲んだりするよう促すこともできる。

ElliQはタブレットと連動し、情報を中継したり伝えたりする。たとえば、親戚の誰かがFacebookに写真をアップすると、ElliQはそれをタブレットに表示し、画面の方に「体」を傾けながら話をする。

「コンテンツの画面とロボットをわけた方が、たくさんのやり取りができることに気がついたのです」と語るのは、ElliQを開発したIntuition Roboticsのドール・スクラーCEOだ。「わたしたちが美しいと感じ、かつ威圧感がなく家のなかに置いてもいいと思えるような外観も追求しました」

Kuriと同様にElliQも、何ができて何ができないかが直観的にわかるようにしなければならない。こうしたロボットに動機はないし、もちろん意識もない。しかし人間の脳は、ロボットに動機や意識があるように思い込みがちだ。それが愛らしい人型ロボットであればなおさらである。

コンパニオンロボットのメーカーは、ユーザーがロボットと気持ちよく交流してほしいという思いから、「ロボットは道具であって、友人や家族の代わりではない」ことを十二分にわかるようにしている。

「わたしたちは、思わず入りこむような経験を生み出そうとしています」とスクラーは述べる。「同時に、ロボットに対する人間の期待を適切なものにしようともしています。つまり基本的には、ElliQは人と人をつなぐものだということです。ElliQは、人間が愛する人たちとの間に有意義な関係をもつ手伝いをするのであり、人間とElliQの間に関係を築くのではありません」

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