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「男の仕事」はロボットに奪われ、「男であること」を時代遅れにする 労働の価値はどう変わる?

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「男の仕事」はロボットに奪われ、「男であること」を時代遅れにする 労働の価値はどう変わる?

「男の仕事」が消え、「女の仕事」が再評価される

 こうした中、男たちは「ポータブルCDプレーヤー」のように過去の遺物になろうとしている。この言葉を信じるかどうかは、あなたの「男らしさ」の定義によるだろう。彼らの多くは何世代にもわたり、ロボットのように仕事をこなす能力と自尊心とを関連づけるよう訓練されてきた。予測可能で反復的、かつ無感情という、まさにオートメーションのような業務だ。

 問題なのは、予測したり反復したり無感情でいることには、人間より機械のほうがはるかに優れているという事実である。人間が得意なのはまったく別種のこと、例えば融通を利かせる、思いやりを持つ、直観を働かせるといった行為なのだ。

 つまり、実際に触れ合ったり互いについて考えたり、芸術や音楽を創造するといったことである。端的に言えば、人間は互いをいきいきとさせるのが得意なのである。しかし、こうした仕事の多くは「女の仕事」のレッテルが貼られ、疲れ切った女性たちが男性に手伝ってほしいと助けを求めても、それが変わることはなかった。

 こうした問題に積極的に取り組む男たちもいる。シリコンヴァレーで注目を集めているのが、ユニヴァーサル・ベーシックインカムだ。ヴェンチャーキャピタル関連やテック系など、そこそこはものの分かる業界の最高経営責任者(CEO)たちが提案している案で、ロボットの導入が急拡大する現状を踏まえ、業務内容と賃金を結びつけるのをやめようという考え方だ。

 フェミニストたちは以前から、無報酬の家事労働に対する補償としてベーシックインカムについての議論を重ねてきた。自分たちもこの先、家事労働のような種類の仕事に関わる必要が出てくるかもしれないという事実に気づいたいま、男たちはようやくこの議論に耳を傾けるようになったというわけだ。

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