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希代の悪役「ジョーカー」 スコセッシ監督の手で新作映画に? いったい誰が演じるのか 「名優たちの演技」を超えられるのか

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希代の悪役「ジョーカー」 スコセッシ監督の手で新作映画に? いったい誰が演じるのか 「名優たちの演技」を超えられるのか

だが、もし誰かがジェイコブ・トレンブレイに、暴れてゴッサム高校を恐怖に陥れるようにと説得できたとしても、前例と較べても遜色のない、俳優としてのキャリアを決定づける演技をしなければならない。「マーティン・スコセッシがバックアップする、ジョーカーを主役に据えた映画」は、企画書の上では申し分なく見えるが、やはり新鮮味が欠けてくるように思える。

そもそも「ジョーカー」を選ぶべきなのか?

これまでにスクリーンにほとんど、あるいはまったく登場したことのない魅力的なキャラクターは、何十人もいる。それなのに、二度にわたる伝説的な演技と比べて遜色のない演技をし、できればそれらの演技を超えようとするのは賢明とは思われない。

むしろ、バットウーマンを映画にしたらどうだろうか。『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』で、ユマ・サーマンが演じたポイズン・アイヴィーのことは、誰も覚えていない(あるいは、みんな意図的に忘れたのかもしれない)。DC映画の新たな世界に、彼女のルーツを作らせたらどうか。もしくはアナーキーはどうだろう--。

ハリウッドは新しいアイデアを模索すべきだという指摘は、これまでも繰り返されてきた。それでもやはり、ハリウッドは新しいアイデアを模索する必要がある。マーティン・スコセッシをはじめとするチームを招集して、すでに巧みに描かれてきたキャラクターをもう一度描いてくれと依頼するのは、誰にとっても最良の時間の使い方とは思えない。

ワーナーとDCがこのプロジェクトに取り組みたがっている理由を理解するのは簡単だ。誰もが知っているキャラクターと、強力な製作チームの組み合わせなら、自動的にゴーサインが出るだろう。ハリウッドは、ヒット間違いなしの作品にこだわり、同じ物を何度も繰り返しつくり続ける傾向がある。ジョーカーの言葉を借りれば、「この街には浣腸が必要」なのだ。

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