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自作ロボットがわずか15分で金庫を破る 変わりつつある「セキュリティ」の在り方

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自作ロボットがわずか15分で金庫を破る 変わりつつある「セキュリティ」の在り方

 次に発見したのは、組み合わせを変えるたびにダイヤルを元の位置に戻す必要がないことだ。その結果、あらかじめ順番を決めておくことで、2つのローターを固定したまま、最後のローターだけ動かす機会が増え、1つの組み合わせを4秒以下で試せるようになった。これで総当たり攻撃の所要時間は最長1日と16時間、平均1日以下まで短縮された。

 しかし、これで終わりではなかった。今回のトリックは、従来の金庫破りを防ぐために講じられている設計上の安全対策を逆手にとったものだ。サイドルが贈られた金庫は、3つのローターが正しい位置に来ると、各ローターのスロットが一直線に並び、内蔵されている棒が入り込むようにつくられている。

 従来の金庫破りは、ハンドルに軽く圧力をかけながらダイヤルを回し、棒がスロットに入ったとき、音や感触が伝わるようにしている。これに対し、サイドルが対象にした金庫は、3つ目のローターに12個の刻みを入れ、ハンドルを引きながらダイヤルを回した場合、棒が刻み目に引っかかるよう対策を講じている。

 サイドルは、以前から所有していたセントリーの金庫を分解し、12個の刻み目の大きさを測った。すると驚いたことに、組み合わせが正しいときに使われる刻み目だけ、残りの11個より0.25ミリほど細くなっていた。この程度の違いであれば、人が耳や手で感じることは難しい。しかしロボットの場合、いくつかの自動測定を行えば、数秒で容易に感知できる。この発見により、3つ目のローターの位置が決まり、考えられる組み合わせが33分の1まで減った。これで金庫破りの所要時間は最長1時間13分となった。

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