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中国が「AI超大国」になる動きは、もはや誰にも止められない

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中国が「AI超大国」になる動きは、もはや誰にも止められない

AIで先頭を行く米国の最大の望みは、活力に満ちたオープンな研究開発文化を生かし続け、米国をこの分野で花開いたアイデアや投資の世界的ハブにすることだ。だが、シリコンヴァレーの企業はすでに、移民などに対する米トランプ政権の姿勢のせいで、外国からの才能ある人材や資金が米国内に流入することが妨げられることを懸念している。

マイクロソフトのAIおよびリサーチ担当コーポレート・ヴァイス・プレジデントであるピーター・リーは、投資できる人物についての新たな規制は、問題を悪化させる可能性があると話す。一方、外国からの人や資本の流入を歓迎している国は多い。たとえばカナダには、ディープラーニングの発展に重要な役割を果たしている大学がいくつもあり、国や地方のさまざまなプログラムを使って、移民や外国からの投資を通じてAI産業や研究を確立しようとしている[日本語版記事]。

米国に足りないもの

米国には、中国がAIの発展を支援するために展開しているような、政府による大規模なトップダウン型のプログラムがない。さらに、既存の重要な資金提供メカニズムのなかには、撤退の方向へ向かっているものもある。

前述のエンや、ニューヨーク大学教授で現在はフェイスブックのAI研究所の責任者を務めるヤン・ルカンなど、ディープラーニングのブームを引き起こすのに一役買ってきた主要な研究者たちは、米国防高等研究計画局(DARPA)や米国立科学財団(NSF)のような政府機関の援助を受けて研究を行ってきた。トランプ政権が提案した予算では、DARPAは若干増額されたものの、その他の軍事関連研究やNSFは予算を削られることになりそうだ。

米国の超党派組織、外交問題評議会のデジタルおよびサイバースペース政策プログラム担当ディレクター、アダム・セガルは、「中国には戦略と産業政策があり、米国にはありません。中国が本当にそれを実行できるかどうかについては議論することもできますが」と語る。

AIをサポートし、その恩恵を受けるために、米国は何らかのプランを必要としている。そのプランは、「中国の投資家がシリコンヴァレーでしていることを制限すれば、中国はスローダウンするはず」と信じることではないはずだ。

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