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通信システムは? 放射線は? 「火星移住計画」はどれくらい現実的か 専門家が検証してみた

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通信システムは? 放射線は? 「火星移住計画」はどれくらい現実的か 専門家が検証してみた

このほど『WIRED』イタリア版は、イタリア宇宙機関(ASI: Agenzia Spaziale Italiana)のチーフ・サイエンティストで昨年のグアダラハラ会議にも出席していたエンリーコ・フラミーニの協力を得て、マスクの火星移住計画を検証した。

1. 移住先

マスクの最初の考察は、なぜ火星を目指すのかだ。「歴史は2つの方向に分岐しようとしている」と彼は書いている。「1つ目は、人類がずっと地球に留まり、わたしたちの絶滅とともに終わりを迎えるというもの。いつかはわからないが、いずれそうなるとわたしは確信している」

「誰もがこれに同意すると期待している代替案は、人類が多惑星種となることだ」。これを実現するための最も現実的な方法が、火星に自給自足の移民地を建設することだとマスクは続ける。

マスクのこの考えに対し、フラミーニはこうコメントする。「火星は、人類が移住できる可能性のある太陽系唯一の惑星です。月はこの目的には適していません。水を含有しておらず、重力が小さすぎます」。これに対して、火星には水がある。遠すぎないし、地球の3分の1に相当する重力がある。

フラミーニは続ける。「イタリアのレーダー『Marsis』と『Sharad』は、火星の北極のX線調査を行い、地表の下に水が存在することを明らかにしました。惑星全体を、深さ8mの海で覆うだけの量です。そして恐らく、ほかの場所にも水はあります」

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