産経ニュース

精子の「電源スイッチ」をオフにする男女兼用避妊薬、実用化へ一歩前進:米研究グループ

WIRED WIRED

記事詳細

更新


精子の「電源スイッチ」をオフにする男女兼用避妊薬、実用化へ一歩前進:米研究グループ

 精子が卵子に侵入する際の「ドリル運動」を停止させる物質を使った避妊薬の開発が進んでいる。サルを使った実験が成功し臨床試験の準備段階に入っており、新しい男女兼用の確実な避妊薬の誕生が近づいている。

IMAGE:GETTY IMAGES

避妊のために亜麻布の袋や動物の膀胱を使っていた古代ギリシャやローマ、エジプトの時代から始まり、コンドームは長い歴史を歩んできた。しかし、現代の男性用避妊手段も発想自体は古代と変わらず、精子を卵子から物理的に遠ざけることが至上命題だ。米国では570万人の女性たちが依然として男性用コンドームをおもな避妊手段としている。しかし、精子が卵子を受精させるのを防ぐ方法は、こうした物理的バリアだけではない。

受精を成功させる精子はふたつの能力を備えている。遊泳と卵子への侵入だ。コンドームをはじめ、ほとんどの避妊手段は、子づくりというバイアスロンの「水泳種目」に的を絞っている。卵子にたどりついた精子が卵子に侵入するプロセス自体を停止させる方法は、これまで知られていなかった。

だが、カリフォルニア大学バークレー校の研究者たちはこのほど、ひとつの精子の中でのイオンの流れを計測することで、精子の動きにとって重要な「電源スイッチ」のようなものと、それをオフにする方法を発見した。この研究結果に基づいて、より効果的で男女ともに使える避妊薬を生み出せると研究チームは主張している。

続きを読む

このニュースの写真

  • 精子の「電源スイッチ」をオフにする男女兼用避妊薬、実用化へ一歩前進:米研究グループ