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ロケットビジネスの勝敗は、「低コスト」が鍵を握るのか 米宇宙産業で激化する二大企業の競争

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ロケットビジネスの勝敗は、「低コスト」が鍵を握るのか 米宇宙産業で激化する二大企業の競争

 低コストで存在感を強めているイーロン・マスクのスペースXと、安全性を売りにする大手のユナイテッド・ローンチ・アライアンス。米国における商業ロケットの二大企業が激しい火花を散らすなか、勝敗の鍵を握るのは「低コスト」なのか、それとも「安全性」なのか。

スペースXは2017年1月14日、打ち上げたロケットの1段目を洋上に浮かぶドローンシップに“帰還”させるミッションを成功させた。PHOTOGRAPH COURTESY OF SPACE X/FLICKR

2017年の幕開けは、米国の宇宙産業、特に商業ロケットを打ち上げる二大企業にとって厳しいものだった。2月にはユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)が、2017年末までに400人の人員削減をすると発表。そして、イーロン・マスク率いるスペースXは、ロケット「ファルコン9」に欠陥が見つかり、燃料ポンプのファンに亀裂があったことを政府の調査団が報告している。

商業ロケットの打ち上げも他の業界と全く同じで、コストの削減と利益の最大化を追求しているのだ。ULAは人員のスリム化を目指しており、SpaceXの欠陥はロケット製造を合理化しすぎたことを示唆している。前者はロッキード・マーティンとボーイングの衛星打ち上げ部門を統合して2006年に誕生した大手資本の会社で、後者は2002年創業のベンチャーだ。生い立ちに違いはあれど、コストを削減し、利益を最大化しようと全速力で走っていることに変わりはない。

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