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アップルはAI研究の代償として「ジョブズの秘密主義」を失った

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アップルはAI研究の代償として「ジョブズの秘密主義」を失った

 アップルがこれまで守ってきた「スティーブ・ジョブズの秘密主義」が崩れつつある。ますます重要になる人工知能研究を進めるためには、オープンであることが求められているからだ。

人工知能(AI)を研究するラス・サラカトディノフは2016年12月6日(米国時間)、機械学習のカンファレンス「NIPS」において、今後は学術論文を公開し、学者たちとの対話の時間をとるようにすると語ってニュースの見出しを飾った

研究者にとっては当然のことであり、ニュースになるようなことではないように思われるだろう。ニュースになったのは、サラカトディノフが極端な秘密主義で知られるアップルで働いているからだ。

アップルで働く人々は過去20年間、社内で行われている影響の大きい研究について(あるいはそうでないことについても)、社外の人に語ることはなかった。もちろん、アップルにかかわる学者たちも例外ではない。

しかし、サラカトディノフが仕事をしているのは秘密主義が通用しない分野だ。そしてあいにく、アップルのような巨大テック企業にとって、この研究分野はますます重要になっている。

サラカトディノフはアップルのAI部門を率いており、トップクラスの研究者をスカウトするためには、アップルに入っても開かれたAIコミュニティにアイデアを共有できると安心させなければならない。こうしたアイデアの自由な交換は学問の世界でのやり方だが、専門家たちはAIの進化を加速させる最善の方法でもあると考えている。「隠れて研究をしていると後れをとる」。フェイスブック人工知能研究所所長のヤン・ルカンはそう語っている

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