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世界中の魚を「CTスキャン」するマッドサイエンティストの野望

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世界中の魚を「CTスキャン」するマッドサイエンティストの野望

 ある米国の科学者は、世界中の魚をCTスキャンしようとしている。それらのデータを誰でも利用できるように公開することで「生物たちの記録」を残し、生き物への理解を深めることが目的だ。

ワシントン州の沖合にあるサンファン諸島で、あるマッドサイエンティストが「魚のブリトー」をつくっている。少数の標本を、エタノールに浸したチーズクロスで包んでひとまとめにし、円筒にそっと押し込むことで、この「ブリトー」を小型CTスキャナーで調べている。

魚をCTスキャンすると、信じられないような画像が作成される。各標本の骨格の正確な3Dレンダリングが可能になるのだ。

ワシントン大学の研究者アダム・サマーズは、現生の魚類の大部分にあたる条鰭(じょうき)類の3万3,000種をすべてスキャンしたいと考えている。

サマーズはさらに、そうした標本データをすべてアップロードして、誰もが利用できるようにしたいと思っている。人間の活動が原因で大量絶滅の恐れがあるこの時代に、科学によって生物種への理解を深めることが目的だ。

このデータを利用すれば、地球上のどこにいても、科学者は標本を3Dプリントできる。それに、親指サイズの小魚を手のひらサイズに拡大すれば、例えば特定の骨などをもっとよく調べることができる。「形態学を実際に身近なものにできます」とサマーズは言う。

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