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【台風21号】「客が7割減った…」関空復旧遅れで奈良のインバウンド激減、農業被害は1億6900万円

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【台風21号】
「客が7割減った…」関空復旧遅れで奈良のインバウンド激減、農業被害は1億6900万円

普段は観光客でにぎわう東大寺南大門前も、人通りが少なくなっていた=11日午後、奈良市 普段は観光客でにぎわう東大寺南大門前も、人通りが少なくなっていた=11日午後、奈良市

観光にも打撃

 関空の復旧遅れは、訪日外国人客(インバウンド)が好調な奈良にも影を落とす。11日昼ごろに近鉄奈良駅(奈良市)前の東向商店街を訪れると、普段は外国人観光客でごった返しているドラッグストアや飲食店が閑散としていた。商店街で土産物店を営む横田佳世子さん(71)は「5日以降、お客さんが7割くらい減っている。北海道地震も起きて、日本が危ないと思われているのでは。天災だからどうしようもないけれど」と嘆いた。

 奈良市観光協会によると、今月1~10日の市内3観光案内所の来館者数は、前年同期比15%減の約2万人と、観光客が確実に減っている。実際、宿泊への影響も顕著で、ホテル日航奈良(同市)では、4日以降11日までに、約200室の予約がキャンセルになった。大半が中国、台湾、香港といったアジアの旅行客という。

 中国の国慶節(建国記念日)がある10月は観光の商機だが、関空の完全復旧のめどは立っていない。同ホテルでは旅行会社に、10月予約分のキャンセルの可能性を問い合わせているが、「まだ分からない」との回答ばかりといい、担当者は「秋の観光シーズンの見通しが立たず、こちらも困っている」と話していた。

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