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【パインアメ 長く愛して(3)】社長修業中に大損… 経験が前進する力に パイン社長、上田豊さん

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【パインアメ 長く愛して(3)】
社長修業中に大損… 経験が前進する力に パイン社長、上田豊さん

社長に就任した翌年、入社式であいさつに立つ上田豊さん=平成4年(パイン提供) 社長に就任した翌年、入社式であいさつに立つ上田豊さん=平成4年(パイン提供)

 --会社に大きな損失を与える経験もあったそうですね

 上田 平成元年のことでした。私が責任者として、イタリアのメーカーから新しい機械を導入しました。アメをパイ生地状に重ね、サクッとした食感の製品を作れるものでした。アーモンド味と抹茶味を試すと、表面がツルッとしてキラキラと光り、それはおいしかった。しかし、1週間もせずに色が変わってしまう。これでは商品になりません。1億2千万円、関連経費を含めれば2億円もかけた生産ラインを駄目にしました。機械は解体して、すでにありませんが、手応えがあった製品です。商品化はあきらめていませんよ。

 --その2年後、41歳で社長に就任しました

 上田 父は「自分の失敗は自分でぬぐえ」という思いだったのでしょう。もちろん驚きましたが、父はちょうど透析を受けるようになった時期です。体調が芳しくなくなる中、世の中の流れをつかむ経営者としての感覚が鈍るという危機感があったのかもしれません。そうなったら、後進にバトンを渡すことが経営者の責任ですから。

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