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【虎番疾風録(22)】「長嶋愛」届かず…ミスター「二浪宣言」

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【虎番疾風録(22)】
「長嶋愛」届かず…ミスター「二浪宣言」

9月24日午後10時、東京・田園調布の自宅前で「二浪宣言」する長嶋氏 9月24日午後10時、東京・田園調布の自宅前で「二浪宣言」する長嶋氏

 9月24日午後、東京・田園調布の長嶋邸の前には100人近い報道陣が集まっていた。この日、ついに長嶋が自身の進退について話す-という情報が入ったからだ。午後10時過ぎ、長嶋は帰ってきた。

 「この長嶋に愛の手を差し伸べてくださったことは嬉(うれ)しく思います。大洋側の誠意を本当にありがたいと思っています。中部社長から頂いたお手紙にも胸を打たれました。ですが…」。長嶋はここで言葉を切り、大きく深呼吸したという。

 「この1年で、23年間の汗と錆(さび)を拭い去ることはできませんでした。充電をもう1年やろうと思います」

 一人の記者が聞いた。「永久にユニホームを着ないという訳じゃないですよね」

 「そこまでは…」。にっこり微笑(ほほえ)みながら自宅の中へ入っていた長嶋を見届けるや、巨人担当の記者たちは一斉に公衆電話へ走った。(敬称略)

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