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【高見国生の認知症だより(35)】きょうだいで助け合う介護 「いて嬉し」か「いなくて嬉し」か…

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【高見国生の認知症だより(35)】
きょうだいで助け合う介護 「いて嬉し」か「いなくて嬉し」か…

 親を介護するときに、いて嬉し、いなくて嬉し、と両方向に分かれるのがきょうだい(兄弟姉妹)の存在です。うまくいっていればありがたい存在ですが、口は出すが協力なしとなったら、「一人っ子だったら良かったのに…」となります。

京都府立医科大神経内科の講座で認知症の女性(85)が取り組んだ「和紙を使ったあじさい画」。あじさいの花の魅力を、 和紙を重ねて生まれる重層的な色彩で表現した(「京都<臨床美術>をすすめるネットワーク」提供)■■キャプション■■京都府立医科大神経内科の講座で認知症の女性(85)が取り組んだ「和紙を使ったあじさい画」。あじさいの花の魅力を、 和紙を重ねて生まれる重層的な色彩で表現した(「京都<臨床美術>をすすめるネットワーク」提供) 京都府立医科大神経内科の講座で認知症の女性(85)が取り組んだ「和紙を使ったあじさい画」。あじさいの花の魅力を、 和紙を重ねて生まれる重層的な色彩で表現した(「京都<臨床美術>をすすめるネットワーク」提供)■■キャプション■■京都府立医科大神経内科の講座で認知症の女性(85)が取り組んだ「和紙を使ったあじさい画」。あじさいの花の魅力を、 和紙を重ねて生まれる重層的な色彩で表現した(「京都<臨床美術>をすすめるネットワーク」提供)

 今回はお互いの生活状況を認め合いながら、母親を介護している3人きょうだい(姉が2人、末っ子が弟)の話です。一人暮らしだった母親は火の始末に心配な点が出てきたため、3年前から施設(サービス付き高齢者向け住宅)に入居しています。長女は週2回、面会に行っています。すぐ近くに住む弟は、忙しい仕事の合間を縫って週1回は面会に行くようにしています。

 その長女の今の心配は、3階の部屋に住む母親が、窓ガラスが汚れているといって身を乗り出して拭くことです。落ちないかと不安でどうしたらよいだろうと悩んでいます。私は、施設の人に気をつけていてくれるように頼むことと、できれば窓に転落防止柵をつけてもらえないか相談してみればとアドバイスしました。

 「ところで、妹さんはどんな関わり方をしているの?」と尋ねると、妹には障害のある子供がいるので、母親の介護には関わらなくてよいと言ってあるということです。

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