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【台風21号】キャンセル続出…関空閉鎖「観光に大きな痛手」 百貨店も警戒感

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【台風21号】
キャンセル続出…関空閉鎖「観光に大きな痛手」 百貨店も警戒感

道頓堀近くで散乱したゴミのなかを歩く観光客。ホテルはキャンセルが相次ぐ=大阪市中央区(前川純一郎撮影) 道頓堀近くで散乱したゴミのなかを歩く観光客。ホテルはキャンセルが相次ぐ=大阪市中央区(前川純一郎撮影)

 関西国際空港の復旧がはっきりと見通せない状況は、訪日外国人客(インバウンド)による宿泊や買い物需要に沸く関西経済にとって、大きな不安だ。

 リーガロイヤルホテル(大阪市北区)では5~8日で中国、韓国など訪日団体客100室分がキャンセルされた。現在、宿泊の約3割を訪日客が占めており、広報担当者は「関空の閉鎖が大きな理由だろう」と不安をもらす。ホテルニューオータニ大阪(同中央区)の広報も「関空の閉鎖は、関西を訪問する動線がなくなることを意味する」と懸念をあらわにした。

 近鉄百貨店の広報担当者は「格安航空会社で訪日する観光客は買い物目当て。関空があるからこそ周辺の百貨店やレストランに恩恵が出ていた」と語り、事態の長期化を警戒する。

 訪日旅行を手がける海外の旅行代理店も苦悩する。韓国大手代理店「ハナツアー」の大阪営業所担当者は「訪日旅行のキャンセルが続いているが、集計もままならない状況だ。帰国できない客のために釜山行きの船舶や、他空港からの便を探している」と明かした。マレーシア・クアラルンプールの旅行会社も産経新聞社の電話取材に「今週末に計画していた関西ツアー用に現地のホテルやバスの料金を支払ってしまった。キャンセルもできず、どうしたらいいのか」と途方に暮れた様子だった。

 大阪観光局は6月の大阪北部地震後、韓国の訪日客の大幅減少を受け「特別予算を組み、現地でのPRを強化した」(中村哲也担当部長)といい、今回も同様の対応を取る可能性を示唆する。ただ空港閉鎖が長期化すれば「大阪観光に間違いなく大きな痛手となる」(同)と危機感を示した。

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