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【台風21号】関空閉鎖「費用かさむ」…部品輸出、企業が悲鳴 成田・中部へ振り替え続々

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【台風21号】
関空閉鎖「費用かさむ」…部品輸出、企業が悲鳴 成田・中部へ振り替え続々

タンカー衝突で破損した連絡橋。関空島にある物流施設の状況も不明だという=5日(本社ヘリから、安元雄太撮影) タンカー衝突で破損した連絡橋。関空島にある物流施設の状況も不明だという=5日(本社ヘリから、安元雄太撮影)

 台風21号の被害を受けて、物流の一大拠点である関西国際空港が閉鎖され、企業の輸出入に大きな影響が出た。部品メーカーは製品を他空港に運んで、海外に出荷するなど対応に追われた。今回の災害は、関空の閉鎖が、企業の生産活動の停滞を招くという現実を浮き彫りにした形だ。

 半導体大手、ロームは国内工場で生産した半導体チップなどを関空からマレーシア、タイ、フィリピンの工場に輸出し、完成品に仕上げている。今回は急遽(きゅうきょ)、成田、羽田、中部国際の3空港での振り替え輸送を始めた。広報担当者は「費用はかさむが、何より顧客への納期対応が大事だ」と話す。

 パナソニックでは、関西国際空港経由で出荷している電子部品について、他空港での振り替えができるか、航空代理店との調整を始めている。多くの部品は、関空対岸の「りんくうタウン」の倉庫に保管しており、倉庫には被害はなかったという。

 農機大手、クボタも、米国の自社工場に出荷している農業機械向けの部品については成田、羽田空港での代替ルートを確保した。

 一方、関空経由での航空貨物を取り扱っている阪急阪神エクスプレスの広報担当者は、5日夕現在、「関空内に保管している貨物の状況も、人が入れず分かっていない。いつ機能が回復するか分からないが、とにかく影響は大きい」と困惑した様子で話した。大阪・南港などからの船便による輸送、他の倉庫での物品の保管などの検討も始めたが「設備面で制約があり難しい」といい、代替策を模索している状況だ。

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