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【虎番疾風録(20)】まるで仁義なき戦い、主流「松木派」VS「藤村派」代理戦争? 継承難しい監督選び

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【虎番疾風録(20)】
まるで仁義なき戦い、主流「松木派」VS「藤村派」代理戦争? 継承難しい監督選び

第1次政権で背番号「1」をつけた阪神・吉田監督。右は背番号「3」をつけた巨人・長嶋監督 第1次政権で背番号「1」をつけた阪神・吉田監督。右は背番号「3」をつけた巨人・長嶋監督

 義理と人情にめっぽう弱く、ちょっぴり涙もろい村山実が「松木派」の後継者になると、その活躍とともに選手やOB会の“主流”は「松木派」になっていった。村山が現役を引退するとOB会長に田宮謙次郎が就任。村山が副会長を務め、ほとんどの役員を「松木派」が占めた。

 数年に1度、役員改選が行われたが、いつも留任で顔ぶれは変わらない。ついには「藤村派」のOBたちから「密室選挙だ!」「誰に何票いったかを公表せよ!」とクレームがつく始末。OB会で絶大な力を持った「松木派」はしだいに「村山派」に変わろうとしていた。

▼【虎番疾風録(19)】火花散らした「2大派閥」、前代未聞の排斥騒動へ

 一方の「藤村派」の跡目は“クマさん”こと後藤次男が引き継いでいた。その温厚な性格と人望が慕われ、中村勝広や川藤幸三ら若手が集まってきたが、「村山派」に対抗できる力はまだない。かといってこのまま、彼らに牛耳られるのは癪(しゃく)にさわる。そんな「藤村派」が“対抗馬”として担いだのが、一匹狼(おおかみ)的存在の吉田義男だった。

 〈なんや、映画「仁義なき戦い」の代理戦争みたいですね〉とつい口を滑らせ、取材していたOBにえらく叱られてしまった。

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