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【山陽の議論】宮中から贈られた鶴2羽どこへ? 広島の名勝・縮景園、ツルを巡るミステリー

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【山陽の議論】
宮中から贈られた鶴2羽どこへ? 広島の名勝・縮景園、ツルを巡るミステリー

手島秀昭さんが保管する白黒写真。縮景園で撮影され、鶴の成鳥2羽の間に幼い鶴2羽の姿も見える 手島秀昭さんが保管する白黒写真。縮景園で撮影され、鶴の成鳥2羽の間に幼い鶴2羽の姿も見える

 広島市中心部の広島城東側にある国の名勝・縮景園(しゅっけいえん)。江戸時代に築かれた伝統的な日本庭園で、近年は外国人も多く訪れる広島の観光スポットだ。その園内に大正初期、宮中から贈られた「丹頂鶴」2羽がいたという記録がある。ツルは放し飼いにされていたが、いつの間にかいなくなり忘れ去られたという。今や地元でもその存在を知る人は少ない。ツルは一体どこへいったのか。(山本尚美)

世界も魅了の庭園美

 縮景園は元和6(1620)年、広島藩主・浅野長晟(ながあきら)が別邸の庭園として造営された。園の名称は、幾多の景勝を集め、縮小して表現したことに由来するが、中国・杭州の西湖を模したとも伝えられる。

 形式は、江戸時代初期に最盛期を迎え、諸大名の大庭園の多くみられる「回遊式庭園」。中央に濯纓池(たくえいち)と呼ばれる池を掘り、大小10余りの島を浮かべ、周囲には山を築いて渓谷、橋、茶室、四阿(あずまや)などを配置、園路によって回遊できるようにしている。

 昭和15年に浅野家から広島県に寄付され、国の名勝に指定された。20年に広島原爆で壊滅状態になったが、県教委が戦災前の景観を回復する整備を進め、現在の美しい姿を取り戻した。

 近年の外国人の訪日ブームを背景に、広島市を訪れる外国人観光客も大幅に増え、昨年は対前年比29・2%増の151万9000人を記録。3年連続で100万人を超え、6年連続で過去最高を更新した。

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