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【銀幕裏の声】奨励会退会の経験持つ映画監督が描く棋士の世界、藤井七段の存在が後押し

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【銀幕裏の声】
奨励会退会の経験持つ映画監督が描く棋士の世界、藤井七段の存在が後押し

「藤井聡太七段に感謝したい」と話す豊田利晃監督 「藤井聡太七段に感謝したい」と話す豊田利晃監督

 豊田監督は松田について、「彼が10、20代の頃に3本撮り、35歳になった彼と4本目で、この作品を一緒に撮れたことが本当にうれしい」と語った。

 撮影現場で松田は、瀬川五段からも多くのアドバイスを受けた。

 「実は、瀬川さんは現場にしょっちゅう来てくれていた。演じる役の本人が真横にいてくれるので、俳優としてこんなに心強いことはなかった。そんな現場はこれまで経験したことがないですから」

 松田は「一度は夢をあきらめかけた瀬川五段が、35歳にして再び夢に挑んだ…。いま35歳の私も俳優として心新たに挑む年にしたい」と謙虚に語った。

 松田の他にも、妻夫木聡、藤原竜也、新井浩文ら実力派が棋士役、あるいは端役などで脇を固めている。

■棋士の生き様伝えたい

 豊田監督は「奨励会を辞めたとき、正直、将棋を憎んでいた」という。だが、今作を撮り終え、「奨励会って何? これまで将棋のことを知らない、そんな無反応だった人たちにこの映画を見てほしい。そして、こんな凄(すさ)まじい世界があるのだ、と少しでも理解してもらえたらうれしい」と、どこかほっとしたような表情で話した。

 再チャレンジでプロ棋士の夢をつかんだ瀬川五段と、映画という違う道を選び活躍の場を切り開いた豊田監督。

 「奨励会を辞めて、違う道で成功する人がいる一方、そうでない人がいるのも、また事実。ただ、どんな仕事でも“あきらめない気持ちの大切さ”を、この映画で伝えることができたら…」と期待を込めた。

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