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【文化遺産は語る(2)】北の大地走り“義経”として都へ 京都鉄道博物館(京都市下京区)の「SL7105号機」

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【文化遺産は語る(2)】
北の大地走り“義経”として都へ 京都鉄道博物館(京都市下京区)の「SL7105号機」

「義経」とされる蒸気機関車7100形7105号機。1番機の証である車両前面の「1」は昭和27年に復元された=京都市下京区 「義経」とされる蒸気機関車7100形7105号機。1番機の証である車両前面の「1」は昭和27年に復元された=京都市下京区

 義経号の保守過程で、信広号の部品が使われたのではないか-などと考えられた中、鷹取工場長だった金沢寿人氏は、昭和35年の手記で否定的な見解を示した上で、真の義経号は四国に渡り、戦後すぐに解体されたとの説があったことを明かす。そして悩みぬいた末に「独断で義経と命名」したのだという。

 ただ、金沢氏は「義経をいたずらに偽物扱いされても困る」とし「今日日本の大形(おおがた)機のモデルとして、技術的にも価値ある」と訴える。義経という“大名跡”を受け継ぐ7105号機の歴史的な価値は尊い。

(渡部圭介)

 【用語解説】7100形7105号機 米ピッツバーグにあったH・K・ポーター社製の蒸気機関車(SL)で、全長約12メートル、高さ約3・4メートル。同形のSLは計8両が輸入され、京都鉄道博物館の義経号以外では、義経号と取り違えられた弁慶号(7101号機)がさいたま市の鉄道博物館に、しづか号(7106号機)が北海道の小樽市総合博物館に現存する。

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