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【関西の力】スポーツ用品メーカー(2)二人三脚魔法のラケット アスリートの感覚を数値化、試行錯誤重ね五輪メダル

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【関西の力】
スポーツ用品メーカー(2)二人三脚魔法のラケット アスリートの感覚を数値化、試行錯誤重ね五輪メダル

 2016年リオデジャネイロ五輪。日本は史上最多となる41個のメダルを獲得した。躍進を支えたのが、アシックス、ミズノ、デサントといった関西発祥のメーカーが選手たちと二人三脚で開発したスポーツ用品だ。ラケットやシューズ、ウエア…。「メード・イン・関西」の用品が、世界を席巻した。

リオ五輪の主なメダリストの使用用具 リオ五輪の主なメダリストの使用用具

裸足のよう

 バドミントンの女子シングルスで日本史上初となる銅メダルを獲得した奥原希望(のぞみ)(21)=日本ユニシス=のラケットを手がけたのは、ミズノの用具開発課、樋口直矢さん(34)。入社以来11年間、バドミントンに携わり、一昨年から奥原のラケットを製作してきた。

 最初に渡したラケットに対する奥原の要望は「キャッチ感が足りない」。ラケットのどの面でシャトルを捉えても、しっかり打ち返したい-。アスリート独特の感覚、言葉を数値化する作業から挑戦は始まった。

 仮説を立てて何本もラケットをつくっては、専用の道具でたたいて振動特性を探る。樋口さんはカギを「ヘッドの利き」とみていた。ミズノのラケットはフレームとシャフトの付け根が硬く、シャトルに押し込まれにくいのが特徴。四隅に使うカーボン素材を硬くして、ねじれを起きにくくし、「どこに当たっても、同じ反発特性と飛ぶ距離」(樋口さん)を実現した。

 ミズノランニング企画課の益子勇賢さん(26)は自身の経験をもとに、陸上男子400メートルリレーで銀メダルの偉業を達成した飯塚翔太(25)を支えた。飯塚と益子さんはミズノの同期入社で、益子さん自身、慶大で400メートルを主戦場としたランナーだった。

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