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「ノックができなくなった」「長いようで短かった」智弁和歌山の高嶋前監督が心境語る

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「ノックができなくなった」「長いようで短かった」智弁和歌山の高嶋前監督が心境語る

 智弁和歌山野球部の監督引退を発表した高嶋仁(ひとし)さんと中谷仁(じん)新監督が25日、和歌山市の同校で記者会見を開き、それぞれの心境を語った。2人の主なやりとりは以下の通り。

 【冒頭】

 高嶋氏「48年間、高校野球に携わってきて、いずれは辞めるときが来ると思っていたが、たまたま今になった。やはり、ノックができなくなったということが大きな要因。もう一つは体力的な問題だ。いろんな病気もあり、実際、薬も飲んでいる。生徒たちにも迷惑をかけた。(今夏の)第100回全国高校野球選手権大会に出場できたことで、『もうぼちぼち(引退させてほしいと)』と学校にお願いをした。長いようで短かったが、悔いが残るのは、大阪桐蔭(大阪)を倒せなかったことだ」

会見に臨む高嶋仁さん(右)と中谷仁新監督=和歌山市 会見に臨む高嶋仁さん(右)と中谷仁新監督=和歌山市

 中谷氏「プレッシャーと不安しか今はない状態だが、智弁和歌山の野球スタイルは、高嶋先生の気持ちそのものだと教え子ながら感じている。生徒たちが良い人生を歩めるような指導をできるように頑張りたい」

 --高嶋さんにとって高校野球とは

 高嶋氏「ええ格好すれば、人生そのものだと思う」

 --高校生を指導する中で大切にしてきたことは

 高嶋氏「選手との対話だ。グラウンドや練習後、あるいはノックをしながら、いろんな対話の形がある。それを大事にしてきた。また、『この選手はチームにとって必要だ』と思うときには、徹底的に追い込んだ。そういうやり方でやってきたが、その結果、甲子園で試合をひっくり返すような選手の芯の強さがつちかわれたのではないかと思う」

 --甲子園では最多の68勝を成し遂げた

 高嶋氏「最多勝と言われるが、あまり気にしていない」

 --甲子園はどんな場所だったか

 高嶋氏「甲子園に出場して負けて帰ってくると、1週間ぐらいして震えが出てくる。僕はこれを『禁断症状』と呼んでいる。そうすると、ノックに力が入る。それが原動力となり、その繰り返しだった」

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