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【関西の議論】兵庫県で初代知事の伊藤博文像の再建が進まぬ理由 背景に歴史問題も

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【関西の議論】
兵庫県で初代知事の伊藤博文像の再建が進まぬ理由 背景に歴史問題も

 ■再建の動きあるも…

 長い年月とともに多くの市民から忘れられた銅像だが、再建への環境整備が進んでいる。神戸市は県政150周年を迎えた7月12日に合わせて、大倉山公園の台座を整備。台座につながる小道をつくり、写真入りの説明板やフェンスを新調した。

 伊藤が県政を執り行った初代県庁の庁舎も復元計画が進む。県は復元場所として、かつて初代県庁舎があった同市兵庫区を想定して設計作業を行っており、早ければ来年度にも着工する見通し。敷地内には県の歴史や偉人を紹介する県政資料館も建設する。

 しかし、銅像再建の取り組みへの反応は今ひとつだ。県地域遺産課は「地元の民意があれば検討するが」と井戸知事同様、すっきりしない。大倉山公園を管理する神戸市公園部整備課も「具体的な動きは何もない」と否定する。

 県政150周年にあたる今年は地域振興などを名目に多くの事業費が計上されており、予算面でのハードルは決して高くない。用地取得についても県や神戸市が管理する土地であれば大きな問題もない。

 ■背景にあるのは

 銅像再建の取り組みが進まないのはなぜか。県幹部らの対応から浮かび上がってきたのは、歴史問題をめぐる懸念だった。

 伊藤博文は明治38年、日本が韓国統監府を設置すると、初代統監に就任。統治政策に関わったが、韓国併合前の42年、独立運動家の安重根に暗殺された。死刑になった安をめぐって、サッカーの日韓戦で肖像画が掲げられるなど韓国では英雄視する動きもある。

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