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【アジア大会】男子レスリング65キロ級銀メダル高谷 「兄と比べない」決意で成長

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【アジア大会】
男子レスリング65キロ級銀メダル高谷 「兄と比べない」決意で成長

 兄が花なら、俺は踏まれても枯れない雑草-。23歳のレスラーは憧れの兄の背中を「追いかけない」ことで変貌を遂げた。19日に行われたジャカルタ・アジア大会のレスリングフリースタイル男子65キロ級決勝。2位だった高谷大地(自衛隊)は「ものすごく楽しめた」と手に持った銀メダルをうれしそうに眺めた。

 「負けたのは悔しいけど見ている人が面白いと思える、僕のレスリングはできた」。決勝は8-11でインド選手に敗れたが、序盤の0-6という劣勢から追い上げたことに手応えを感じたという。

銀メダルの高谷(左)=ロイター 銀メダルの高谷(左)=ロイター

 同じレスリング選手で、6歳上の兄・惣亮(ALSOK)を常に意識して育った。地元の京都・網野高、拓大と同じキャリアをたどったが、端正な顔立ちの兄は「タックル王子」の異名を持ち、優勝パフォーマンスでお笑い芸人のネタを披露するなど注目を浴びてきた。

 2016年リオデジャネイロ五輪は男子フリー74キロ級で7位入賞。知名度と実績で上を行く兄には焦りよりも憧れを抱き、「ああいうふうになりたい」と考えた。だが、差は埋まるどころか広がっていく。リオ五輪代表から漏れ、国内大会でも結果が出ない時期が続き、「周りから『大地は終わった』といわれたこともある」と打ち明ける。

 しかし、大学卒業後に進んだ自衛隊で考え方が変わっていった。12年ロンドン五輪66キロ級金メダルの米満達弘コーチから指導を受け、「お前は惣亮じゃない」と言われたからだ。「俺は俺。地道にのんびりやればいいか」と兄と比較するのをやめてみた。そう考えてからは、タックルからいかに寝技に持ち込むかなど、自分のレスリングスタイルを見つめ、必死に磨いた。

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