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【浪速風】戦争中は軍事機密だった天気予報 ダブル台風への防衛力に(8月21日)

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【浪速風】
戦争中は軍事機密だった天気予報 ダブル台風への防衛力に(8月21日)

台風19号、20号の予想進路(21日9時現在) 台風19号、20号の予想進路(21日9時現在)

 戦争中、気象情報は重要な軍事機密とされ、作成した天気図には「極秘」の印が押された。気象報道管制要項によって、天気予報も発表されなかった。ようやく新聞に天気図が復活し、ラジオから天気予報が流れたのは、終戦から1週間後の昭和20年8月22日である。

 ▼各地の気象台も被害を受け、とくに南方の観測体制は穴だらけだった。そこに超弩級(ちょうどきゅう)の台風が襲った。室戸、伊勢湾と並んで「昭和の三大台風」に数えられる枕崎台風である。9月17日に現在の鹿児島県枕崎市付近に上陸し、日本列島を縦断した。死者・行方不明は約3700人に達した。なかでも広島は、原爆の被害に追い打ちとなった。

 ▼台風19号が九州に接近し、後に続く20号は西日本を直撃する可能性がある。この夏は猛暑とともに、相次ぐ台風に悩まされる。ただ、天気予報の精度は格段に高まり、台風に関しても正確に予測できるようになった。進路に注意して、被害を最小限にとどめたい。

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