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【浪速風】お手本にしたいボランティアの「師匠」(8月16日)

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【浪速風】
お手本にしたいボランティアの「師匠」(8月16日)

 山中でひとりぼっちは、さぞ不安だったろう。家族は心配で眠れなかっただろう。山口県周防大島町で行方がわからなくなっていた藤本理稀ちゃん(2)が3日ぶりに保護された。よくぞ無事だったと日本中が安堵したが、発見した大分県日出町の尾畠春夫さん(78)のボランティア歴に感心した。

 ▼地元大分では由布岳の登山道の清掃や遭難救助活動で表彰されている。東日本大震災では被災地でのボランティア活動に加えて、遍路姿で本州一周を歩いて「復興を願う旅」をした。熊本地震や西日本豪雨にも駆けつけ、行方不明の女児の捜索に参加したこともあるという。そうした経験が発見につながったのだろう。

 ▼ボランティア(volunteer)は「志願者」という意味だ。鮮魚店を営んでいた尾畠さんは、65歳で引退して、社会の役に立ちたいと志願した。ボランティア仲間から「師匠」と呼ばれるそうだが、高齢化時代をどう生きるかのお手本でもある。

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