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【リレー講座 関西経営者列伝】フェリシモ・矢崎和彦社長(2)一家の団欒は“商品梱包”…父の起業を家族で支える

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【リレー講座 関西経営者列伝】
フェリシモ・矢崎和彦社長(2)一家の団欒は“商品梱包”…父の起業を家族で支える

歩みを振り返る矢崎和彦社長。経営理念を着実に実践してきた=神戸市中央区のフェリシモ本社 歩みを振り返る矢崎和彦社長。経営理念を着実に実践してきた=神戸市中央区のフェリシモ本社

父の商機「需要と供給をつなぐ仕組みを」

 --会社はお父さまが創業した

 「父は福井県の芦原温泉の出身です。明治後期に生まれ、学校を出た後、名古屋のある百貨店で商売のイロハを教わりました。その後、福井に戻って個人で繊維を扱う事業を始めましたが、(第二次)大戦中に召集され、終戦後はシベリアに抑留されました。帰国したころには時代が変わり、事業の基盤もない。福井にいても仕方ない、と大阪に出て、大手の紡績会社で働くことになりました」

 --そこで起業のきっかけをつかんだ

 「その紡績会社が多角化路線を打ち出し、繊維や住宅、化粧品などをたくさん作ったが、全然売れない。そのとき、ある女性従業員が社内報のような媒体に『毎日のように新商品や新事業の情報があるが、店で探しても見つからない。どこで買えるのか』と投稿しました。そこで父はひらめいた。売れなくて困っている人と、買えなくて困っている人がいる。需要と供給をつなぐ仕組みを作ろうと。父は根っからの商売好きです。これがいまの事業のもとになりました」

 --当時は女性の社会進出が進んでいた時代だった

 「最初に取り扱っていたのはハンカチでした。学校を出て就職し、自分のおこづかいを得た女性が、嫁入りまでのあいだに自分へのご褒美のような形で買ってくれました。当時、父は『嫁入り道具のタンスの中身として、当社の商品を集めてもらおう』と言っていました」

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