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【西日本豪雨】被災3県で視覚障害の避難者6人のみ 災害弱者、課題浮き彫り

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【西日本豪雨】
被災3県で視覚障害の避難者6人のみ 災害弱者、課題浮き彫り

西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市真備町地区で、近所の小学校に一時避難した山崎克枝さん 西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市真備町地区で、近所の小学校に一時避難した山崎克枝さん

 西日本豪雨で大きな被害が出た岡山、広島、愛媛の3県で、自治体の避難指示などに従って自宅から避難したことを確認できた視覚障害者は6人だったことが分かった。3県では、計約1410人が視覚障害者協会などに所属するが、多くの人が自宅にとどまったとみられ、災害弱者への避難誘導が課題として改めて浮かんだ。

 3県の10団体を取材。各組織の会員などになっている視覚障害者は岡山県が約600人、広島県が約450人、愛媛県が約360人だった。このうち自宅から避難したのは岡山県で2人、広島県で4人にとどまった。愛媛県では避難者は確認されていない。

 避難しなかった理由については「危険性が低いと判断した」との回答が多く、「周囲の補助がないまま外へ出るのは困難」という声もあった。

 倉敷市真備町地区の山崎克枝さん(48)ら2人。山崎さんは家族と近所の小学校へ逃げたが、位置関係が分からず何度も迷った。周りの人の手を借りて過ごしたが「どれくらいの人が助けてくれるのかは未知数。抵抗感がある人も多いのでは」と話した。

 広島県の避難者は広島市安佐北区と安芸区の男女2人、夫と近くの親戚宅へ移動した福山市の女性1人、家族と市役所に行った三次市の男性1人だった。

 同志社大の立木茂雄教授(福祉防災学)は「災害時は近隣住民の支援が必要不可欠。自治体は福祉と防災の担当部署が連携し、地域と協力しながら避難計画を作って備えるべきだ」と話した。

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