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【夕焼けエッセー】人見知り 

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【夕焼けエッセー】
人見知り 

 私は人見知りだ。初対面の人との会話が全く続かない。続いたとしても一言、二言ですぐに沈黙が訪れる。「何を話せばよいのだろう」「相手はこの話題に退屈していないか」などと考えていると、焦って言葉が出てこなくなってしまう。頑張って喋(しゃべ)ろうとしても、それがかえって自分を焦らせ、あげくに言葉がすぐ出てこないという悪循環におちいる。

 一般的にも、人見知りは悪いことだと思われがちだ。仲良くなりたい人、もしくは仕事相手と会話が続かないようであれば、仕事はおろか、交友関係も広がるはずがない。実際、私も母親にこの性格を直すように言われ続けている。

 どうしたら話し上手になれるのだろうか。私は「『人見知り』な人ほど話し上手になれる」という本に、「相手のことをいつでも考えられる、思いやれるという長所を最大限に活かす方向に進めばよい」という言葉を見つけた。人見知りを自分の短所としてとらえず、長所としてとらえているのだ。

 これを読み、人との会話に対する考え方が変わった。今まで初対面の人との会話に苦手意識のあった私だったが、人見知りを意識せず、あくまで自分の特徴の1つとしてとらえようと考えるようになった。そうすることで、会話に余裕ができ、焦ることがなくなった。

 話し上手とは、まだほど遠い。だが、人見知りを克服して話し上手になることだけを意識するのではなく、人との会話を楽しむことを優先しようと思う。

前田光優(17) 高校生 兵庫県西宮市

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