産経WEST

【関西の議論】突如崩れた民家、静かに進行する高齢化社会の家屋倒壊

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
突如崩れた民家、静かに進行する高齢化社会の家屋倒壊

 倒壊した家は、正確な築年数は不明だが、数十年~100年程度は経っているとみられ、老朽化が目立っていた。捜査関係者によると、家はこの住人らの持ち家だったが、土地は借地で、現在はこの場所から離れたという。

自然倒壊、各地で

 こうした自然倒壊現象は実は各地で起きている。岐阜県大垣市では平成28(2016)年9月、築95年の木造2階建て民家が崩れた。20年8月には東京都渋谷区で築約80年の木造2階建て民家が崩壊している。

 一般社団法人「あんしん解体業者認定協会」(東京都港区)の担当者は、東大阪市の民家倒壊について「腐敗した木材が瓦の重みに耐えられなくなった可能性が高い」とみる。現場の画像を確認したところ、上部からの圧力で家屋を支える木材が崩れたのが分かったという。

 木材の腐敗は湿気を含むことで進行が早まるが、この家の立地も周囲を民家に囲まれ、風通しが悪かったとみられる。

 一般的に自然倒壊に至る要因としては、ほかに地中の埋設物の存在が挙げられる。

 高度成長期はまだ、建築時に出た廃材を地中へ捨てる慣習が残っていた。その地下埋設物も時が経てば腐敗し、地盤沈下の原因になる。その上に立つ家屋が古くなっていれば、小規模な沈下であっても、それをきっかけに一気に崩れ去るというのだ。担当者は「放置してもリスクしかない」と早急な修繕の必要性を指摘している。

続きを読む

このニュースの写真

  • 突如崩れた民家、静かに進行する高齢化社会の家屋倒壊

「産経WEST」のランキング