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【衝撃事件の核心】殺人と無罪を分けたのは遺体の落下位置 兵庫の女性転落死事件

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【衝撃事件の核心】
殺人と無罪を分けたのは遺体の落下位置 兵庫の女性転落死事件

 判決は、女性が事件当時に精神的に不安定だったとした上で、女性の爪の間から男のDNA型が発見されなかった▽現場周辺から女性の指紋が検出されなかった-など、女性が抵抗した痕跡が見当たらないことを重視。女性の落下位置などを含めた現場の状況や一連の経過を踏まえ、「被告が女性を落下させたことが、合理的な疑いを差し挟まない程度にまで立証されているということはできない」とし、殺人罪の成立を否定した。

 この判決を不服として検察側は控訴。だが、控訴審でも「殺人罪は無罪」という結論は変わらず、さらに控訴審判決は女性の落下位置の検討に関連し、検察側の立証不足を指摘した。

 「捜査機関が行った実験は、被害者の着地位置と整合するような殺害方法を見いだすことに重点が置かれている。着地位置と整合するような自殺方法があるかという観点に基づく実験は十分に行われていない。基本方針からして不十分だった」

「自殺者によくある類型ではないが…」

 一方、控訴審で検察側は「女性は暴行について男に抗議し、『警察を呼ぶ』などといっていた。死(自殺)を考えたことはうかがえない」とも主張し、改めて自殺を否定していた。

 これについて、控訴審判決は、女性の置かれた状況について「スナックを経営している」「子供2人を養育中」などと挙げて「自殺(をする人)としてよくある類型とはいえない」と言及。

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