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【衝撃事件の核心】殺人と無罪を分けたのは遺体の落下位置 兵庫の女性転落死事件

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【衝撃事件の核心】
殺人と無罪を分けたのは遺体の落下位置 兵庫の女性転落死事件

 兵庫県警は殺人容疑で男の逮捕状を取って行方を捜していたところ、男は警察署に出頭。男は殺人と暴行、電話での脅迫の3つの罪で起訴された。

「突き落とし」は真下に落ちない?

 男は捜査段階から「落としていない」と殺人罪を否定し、焦点は同罪が成立するかにしぼられた。目撃証言や犯人に直結する物証などのない中、判断の決め手になったのは、女性が転落した位置だった。

 1審判決によると、女性は、ビルの側壁から50センチも離れていない位置で倒れている状態で見つかった。男の弁護人は「一般にビルから突き落とされるなどした場合、転落した人は放物線の軌跡を描いて落下する。そのため、転落した人は建物からある程度離れた位置で発見されるのが通常」とし、女性を殺害しようと突き落としたりしたのであれば、女性はビルから離れた場所で見つかったはずだと主張。ビルの真下で見つかったということは自殺の可能性がある、と訴えた。

 これに対し、検察側は「落とされることに抵抗する女性と、落下させようとする男の力が均衡状態になれば、落下位置については(真下に落ちることも)想定可能だ」と反論した。

「落下位置の捜査は不十分」

 対立する検察側と弁護側。1審神戸地裁姫路支部は「(女性が)とっさに飛び降り自殺したと見ても、致命的に不自然とみられる点は認められない」として、暴行罪の成立のみを認めて殺人罪を無罪と判断。検察側の懲役22年の求刑に対し、懲役1年4月を言い渡した。

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