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【関西の議論】神戸「復興のシンボル」パンダの行方 中国との「ディール」は成功するか

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【関西の議論】
神戸「復興のシンボル」パンダの行方 中国との「ディール」は成功するか

 出席した市議の1人は「新しいパンダどころか、タンタンの延長すら難しいという感触だった。中国側の指摘は心が折れそうなほど厳しかった」と顔をしかめる。

「一人きり」のタンタン

 タンタンは平成7年の阪神大震災後、「復興に取り組む人々を励ましてほしい」という神戸市の要望を中国側が受け入れ、12年に「コウコウ(興興)」とともに10年の貸与契約で来園。飼育研究や繁殖に向けての取り組みが始まった。

 パンダの人気は絶大で、12年度の入場者数は前年度の2倍以上となる約199万人を記録。昨年度も全国の動物園で8位となる約110万人が訪れており、経営の観点でも効果は大きい。

 初めての妊娠は7年後の19年。コウコウは実際にはメスだったとみられ、オスの2代目コウコウに入れ替えるというアクシデントを乗り越え、人工授精で妊娠に成功したが死産。翌20年には待望の赤ちゃんが誕生したが、わずか3日後に死んだ。さらに22年には、精子採取のための麻酔中にコウコウが事故死。飼育するパンダはタンタン1頭だけになってしまった。

 タンタンは最初の契約の終了後、5年間延長する更新を2度行っており、現在の契約は32年に満期を迎える。こうした状況の中、中国側が課題として指摘したのは、赤ちゃんやオスを死なせてしまった同園の実績だった。

 中国側は「王子動物園は繁殖と科学研究の面で能力が低いといえ、飼育体制に足りない点がある。目標に向けた努力を明確にし、もう一歩頑張ってほしい」と言及。契約満期1年前となる来年6月ごろに、19年間の飼育に関する研究成果をまとめ、今後の展望について盛り込んだ報告書の提出を求めた。

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