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【夕焼けエッセー・6月月間賞選考会詳報】眉村さん「社会性ある作品」、玉岡さん「誰もが共感できる」

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【夕焼けエッセー・6月月間賞選考会詳報】
眉村さん「社会性ある作品」、玉岡さん「誰もが共感できる」

夕焼けエッセー6月月間賞優秀作品一覧 夕焼けエッセー6月月間賞優秀作品一覧

 夕焼けエッセーの6月月間賞選考会は、4カ月ぶりに選考委員3人が勢ぞろい。体調不良で書面での参加が続いていた眉村さんも元気な姿を見せた。力作ぞろいの今回は、委員が口々に「レベルが高い」とうなりながら、時代の移り変わりに思いをはせたり、自身の経験と重ね合わせたりしながらの選考となった。

 玉岡 今回はいい作品がたくさんあって悩みました。

 丸橋 選んだ作品がずいぶん重なりましたね。まずは全員が選んだ町の本屋の閉店を描いた「本屋消滅」から話しましょう。

 眉村 紙の本から人々が離れていく。日本中で起きている現象ですね。

 玉岡 誰もが共感できるお話でした。半世紀もの間、あるのが当たり前だったお店がなくなったことへの衝撃だけでなく、店が文具を置いたりライトノベルを増やしたりという、閉店に至るまでの努力の経緯も書いてあるのがいい。

 丸橋 僕自身、小学生のときにお世話になった本屋がなくなったときは大きな喪失感がありました。本屋は自分の知らないものと出合い、世界が広がる場所ですから。

 眉村 物書きの問題意識としては、一番に推したい作品です。

 丸橋 「愛の使者ラッキー」も3人が選んでいます。足の不自由な筆者とペットの犬の話ですが…眉村さんがペットを描いた作品をイチオシにされるのは珍しいですね。

 眉村 単にペットがかわいかったという話ではなく、犬との連帯感から筆者の生き方、感じ方が変わったというところで、加点しました。

 玉岡 「愛犬との生活が永遠に続くものと信じていた」という部分に共感しました。私も犬を飼っていて、これまで何匹も見送ってきましたから、泣きながら読みました。

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