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【夕焼けエッセー6月月間賞】堺市南区の石浜英子さん(56)の「本屋消滅」…石浜さん「勇気を出して初めて投稿しました」

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【夕焼けエッセー6月月間賞】
堺市南区の石浜英子さん(56)の「本屋消滅」…石浜さん「勇気を出して初めて投稿しました」

「夕焼けエッセー」6月月間賞の石浜英子さん 「夕焼けエッセー」6月月間賞の石浜英子さん

 「夕焼けエッセー」の6月月間賞は、堺市南区の石浜英子さん(56)の「本屋消滅」(9日掲載)に決まった。子供の頃から親しんでいた駅前の書店が閉店し、自身と年配の人たちが呆然(ぼうぜん)とする姿から、世の移ろいへの物寂しさを描いた。選考委員は作家の眉村卓さん、玉岡かおるさん、丸橋茂幸・産経新聞文化部長。

 石浜さんの話「夢のような気持ちです。50年間見慣れた風景が変わるというのは、本当に大きな衝撃でした。マスターは白髪の文学青年といった風情の方で…今はどうされているのでしょう。このお店の閉店で、近所から町の本屋さんは全てなくなってしまいました。閉店のショックを受けて、書くなら今だ! と勇気を出して初めて投稿しました。選んでいただいてありがとうございます」

■本屋消滅

 「ブックス◯◯◯は、5月2日をもちまして閉店いたしました。長らくの間、ご愛顧いただきましてありがとうございました」

 なんとゴールデンウイークで大阪を離れている間に、駅前の書店が看板を下ろしてしまった。

 最近はライトノベルの棚を増やしたり、セレクトした文具を置いたりと、涙ぐましい努力をしていた。そんな町の本屋さんが、時代の流れに悪戦苦闘しているのを見るに忍びなく、雑誌やベストセラー、どこでも買える本はできるだけこの店で買うことにしていたのに…。ついに力尽きてしまったかと、貼り紙を前にしばしボウゼン。

 だって半世紀、50年間もあった店。子供の私も、若い娘だった私も、駅の改札を出てすぐに立ち寄れる本屋さんは“使える”存在だった。そりゃあ、時間つぶしの立ち読みもたまにはしたけれど。

 閉店お知らせの紙の前に、ボウゼンとしているのは年配の人がほとんどだったのも象徴的だった。本当に、これからの人は紙の本からどんどん遠ざかってゆく。

 惜しむ間もなく、素知らぬ顔でモノは次々と更新されてゆく。そのスピードの速さたるや…。次にこの場所にできるのは、本とはなんのつながりもないバラエティーグッズの店らしい。

 ブックス◯◯◯さん、今まで頑張ってくれて、ありがとうございました。紙カバー、記念として取っておきます。駅前の本屋消滅。この5月、私の町の小さな“事件”でした。

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